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羊と食卓

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Diane Birch / BIBLE BELT


レコード屋にて、はじめに目につくのはなんといっても彼女の顔がアップで写っているジャケット。
何かを訴えるような、増子さんのライナーノーツでもあったように、こぼれそうな瞳が印象的。

そして裏面に写るのは、(たぶん)ベージュのコートを纏う彼女。それ以外に身につけているものは(たぶん)全て黒。開けば一面を赤いキャンドルが覆う。このクールなセンスにも強く惹かれた。

私がダイアンバーチを知ったのは、火曜の深夜にTVKでやっている、たしか洋楽天国という番組。その日は、3人の女性歌手が紹介されていてダイアンバーチは2番目に紹介されていた。その時の私は、ダイアンバーチの次に紹介されたフローレンスアンドザマシーンに釘づけだった。芸術的な音楽感性がとても新鮮だったからだ。いつかフローレンスアンドザマシーンを買ってやろう。そう思っているうちに、いつの間にかダイアンバーチの方を買っていた。
そうなるんじゃないかなあと思ったのは、YOUTUBEで4曲目に収録されているNothing But A Miracleを何度も何度も見返したとき。彼女の歌声は私を惹き付けた。



しっかりしなきゃ駄目よね
「私なんて所詮その程度」と卑屈になるのは止めなくちゃ
外に出れば、新しい出会いがあるかもしれないわ
外に出掛けて
黒のミニワンピでも買いましょう
だってこのTシャツにはもう飽きたもの
メイクが崩れるまで泣きはらすのにはもう飽きたのよ
目覚めた時に
寂しい気持ちに襲われるのにはすっかり飽きたの
いつも心あらずな男を
構うことにはもうすっかり飽きたのよ



彼女は歌声だけでなく歌詞もすばらしい。寂しさや悲しみを直接ではなく、じんわりと曲に染み込ませているから聴けば聴くごとにするめいかのごとく、味が出てくる。それも70年代ものの、渋くて乾いた味だ。
なんて自由で才能満ち溢れた歌手なのかと思う。
それは、彼女が過去に負い目として感じていた、生まれ育った環境の違いを象徴する、「BIBLE」をこのアルバムのタイトルに入れた時点で、苦しみとの決別ではなくそれさえも吸収してしまう心の豊かさが音楽として現れているからだ。
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